“梅”,“楳”,“槑”
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なのに雨あんまり降らない~
と書いたら夕べから降り出しました。いかにも梅雨らしい降り方です。
3000年に1度咲くといわれる優曇華の花が今年も咲いていました。
梅と 虞山梅


右上の「虞山梅」は我が家に来て8年ほどになりますがまだ花を見ていません。
梅といえば『蘭蕙小史』の老蜂巧の白黒写真の“呆”を二つ並べた漢字“槑”、なんと読むんだろうとずっと疑問に思っていたのですが最近やっと判りました。

康煕字典に載ってました。
“梅”の異体字でした。
“楳”は知ってたけどこの字は初めて知りました。
本の解説では「老蜂巧」はほとんど“猫耳棒”と書いてありますが“梅瓣”なんですね。
そういえば『蘭華譜』ほかいくつかの中国の古蘭譜の写真の棒心も“猫耳棒”ではなく抱えて咲いてます。
昨年金壇と今年宜興で見た「老蜂巧」もほとんど“猫耳棒”ではありませんでした。
それにしても呉恩元さんは本文解説には“老蜂巧”と書いているのに写真にはなぜ “蜂巧槑”と書いたのか?
康煕5年(1666年)の発見と大変古い品種なのでこの蘭と蘭を伝えてきた先人たちへの尊敬の想いもこめて康煕字典にしか載ってないような古い文字を使ったのではないか!?と思いました。
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昼休み中国関係のネット上を散歩してたらおもしろい記事を二つ見つけました。
① 中国からエキサイトをチェックする方法
在日中国人女性tubomimさんのBLOGより
少なくともこの2年ほど中国からEXCITE関係のBLOGがまったくアクセスできなかったが
GOOGLEから検索して入れば可能らしい。
② 慶華梅についての議論
中国蘭花網のBBSより
昼休みに見つけたとき議論は2頁目まででしたが帰宅して再度覗いたら5頁目まで進んでいました。
発見者や栽培者の名前に“梅”や“仙”をくっつけただけの名前は同名異種もありえるかもしれないけれど、
「民国元年(1912年)春、紹興の車慶という人が華興旅館で手に入れ九峰閣にわたった・・・この銘花を見いだした人と場所の名にちなみ、さらに新しい時代の始まりを祝して名付けた」というこの慶華梅は本物はひとつでなければならないと思います。

慶華梅は《蘭蕙小史》癸亥集では無図ですが最近上海で未発表のガラス原板が見つかっています(左写真)
おそらく呉恩元/唐駝氏が続《蘭蕙小史》の刊行のために準備した原稿ではないでしょうか?!
この白黒写真を見ると現在ちまたで出回っている「慶華梅」とは明らかにちがう花です。
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2009江蘇省春蘭展見聞記 (2/27-28)
美術館のもう一つの部屋は蘭に関する書画や古書が展示してありました。
正直身震いしました。ここを見ただけでも来たかいがあったというものでした。


小原榮次郎の『蘭華譜』や呉恩元の『蘭蕙小史』の元版
“大富貴”の生原稿は『小史』に収録されてるのとちょっと違う。文章はほぼ同じだけど、、不採用の原稿か!?左下の右端は唐駝先生のPOST.CARD


『蘭蕙同心録』とその著者許羹梅のハンコや直筆の扇面。 『蘭言述略』は私も最近台湾での復刻版を入手したけど
『周斗山蘭譜』ははじめて聞きます。どんな内容なんだろう?


『費夢仙蘭蕙譜』の彩色の精緻な原画9点も見ることができました。
この蘭譜は牟氏の新著『蘭蕙縦横』のP1039-1041に解説が載っています。
デジカメのなかった昔の蘭人は花が咲いたらこんなふうに筆でていねいにその姿を写し取ったんですね。


投機目的のランバブルがはじけてこれから中国の中国蘭はいよいよおもしろくなっていく、楽しむ蘭になっていくな との思いをした蘭展でした。いい展示を見せてもらいました。来てよかった!と思いました。
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先日紹介した牟安祥氏の『蘭蕙縦横』を受け取ったとき、“目下第3冊目の本を執筆中で1,2年後の出版の予定”とのメールをいただきました。
その草稿だと思われる文章を「中国蘭花網」のBBS上に昨年末から次々と精力的に発表されています。
○ 古蘭譜に記録された春蘭(一花)老品種の選育時期一覧
○ 〃 蕙花(九花)老品種の選育時期一覧
ずいぶんたくさんの蘭蕙名品が先人たちに発見され選別命名されながら
その多くが絶種してしまい、ごく一部が今に伝えられていることがわかります。
○ 山客と蘭客
山客、蘭客とは江浙地方の山村で農林業の傍ら、山で蘭蕙を採取し売ったり
栽培選別したり、仲買をしたりして生計を立てていた人たちのこと。
蘭農ともいう。蘭蕙の歴史にそのほとんどは名前は残っていない。
○ 異名同品種 について思うこと
○ 九花「老蜂巧」について
○ 「慶華梅」と「劉梅」について
○ 「秋字」の謎--緑茎か赤茎か?はたまた現存するのか?
「秋字」は『蘭蕙同心録』に緑蕙としてはじめて登場、『蘭蕙小史』には
「失伝名種」として白黒の絵が載っている。ところが最近花柄が赤く彩色
された水墨画が見つかり、『総合種苗ガイド・古典園芸植物編』の小原
秀治郎の文中に日本にあるとの記載がある??
が、80年代以後里帰りした多くの品種のなかに「秋字」はない???
などなど・・・
氏の著作はこんなふうにまずネット上に、先人たちが書き残した文献記載の比較検証や自身の見聞からの研究成果を発表、それに対して全国から多くの蘭人の見解や異論や新資料が寄せられ練られて、最後本となっています。
「秋字」については私もBBS上では初めてだけど議論に参加してみました。
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牟安祥氏の新著『蘭蕙縦横』が届いた。
以前にちょっと紹介しましたが、『蘭蕙同心録』、『蘭言述略』、『蘭蕙小史』の時代から伝わる中国蘭一花,九花の老品種についてその来歴、特徴などを研究、解説した本です。
前回の『〈蘭蕙小史〉名品賞析』とだぶる部分もありますがその後わかった新たな事実や資料をもとに相当加筆訂正されています。
○ 自分の分は著者サイン入りで昨年11月に受け取っていたのですが、親しい友人や先輩に読んでもらいたく六冊だけ追加注文したものでした。
この本を一番先に届けたかった、富山の先輩が昨年末亡くなったことは非常に残念なことでした。
富山の九華展のときはここ数年いつも泊めていただき、北陸に残っている珍しい蘭蕙を捜し出して分けて頂いたり、いろんな人を紹介していただいたり、大変お世話になった方でした。
○ 私は商売人ではないので不特定多数の人への販売等はやりませんがほしい方はすずき園芸に注文すれば取り寄せてくれるはずです。見本も置いてあるはずです。
中国蘭の古い品種のファンの方はぜひとも読んでほしい書です。
○ 簡体字は慣れない方はわかりにくいかもしれませんが半年ほど「NHKラジオ中国語講座」などで初級中国語を学習すれば、蘭キチの方なら80%は読めます。
読めば目鱗なこと多いはずです。老品種が100倍楽しめます。
中国語バリバリの人でも蘭に興味なかったらチンプンカンプンでしょうね。
○ 私の提供した日本の資料も随所に採用されています。
『中国蘭花図鑑』の記事も引用されています。
ただ、どれが本物かいろんな説があるような品種について、中国側の古い資料と照合、考察するなかで日本で一般に言われていることと違う方向にいっていることも多いようです。
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サインもらっちゃった^^
莫磊先生は『蘭蕙趣聞』や『蘭蕙同心録・诠释』の著者。

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臨海→衢州(4/7)
4月7日朝8;50臨海を後に、バスで遙か西方、衢州へと向かいました。
衢州への道はほとんど山あいの一般道、けっこう自然林が残っていて、新緑の山には藤の花やコデマリらしき白い花、ピンクや紫のツツジが咲き誇っています。ときどき道路と平行して流れる谷川の水はきれいで、道の脇の岩肌に水しぶきをほとばせ落ちる小さな滝を見ると、昔宮崎県北の祝子川を遡って大崩山に行ったときの道中を思い出します。山道が開け、人家や畑が広がるとやっぱり中国で、山裾には点在する亀の甲型のお墓には多分清明節のお参りのあとであろう飾りものが残ってたりします。
永康というところを過ぎると高速道にのり、さらに金華、蘭渓、龍遊と過ぎて5時間半で目的地衢州に到着です。
衢州に来たのは実は莫磊という方に会うためでした。
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