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往事の蘭花展

WeChat(微信)を通じて杭州の蘭友からこんな古い資料をもらいました。
往事の蘭展の様子を伝える小さな小さな新聞記事です。
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ちょっと読み解いてみましょう。
「呉興」とは、今は太湖の真南に面する浙江省湖州市に「吴兴区」という地区がありますが、旧時は湖州全体のことを「呉興」と呼んだそうです。
「花每日一易」が初め、よく分からなかったのですが聞いてみたら「易」は「交換する、取り替える」の意味で「陳列された花は毎日1回置き替えられた」でよいそうです。
全体を概訳すると

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風雅な蘭花展が開催される
こよなく蘭花を愛培している湖州の人士潘祥生氏は同好の方子淵氏ら20人とともに、宋家巷の絹織物会館にて蘭花展を開催した。
3月18日から始まり、会期は3日間、花は毎日取り替えられ、誰でも自由に観賞できる。蘭の香りに引き寄せられた男女多くの参観者で賑わった。展示されている品種は荣豊梅、楊氏素荷、緑雲、西神梅、宋梅、文団素、素仙、春一品、天緑、張荷素、常熟素、緑英、十圓、大魁荷、玉梅、小打梅、老吉字、笑春、萃英梅、賀神梅、天章、翠蓋、文艶、蝴蝶など150鉢あまり・・・・・
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新聞の日付は中華民国18年、ということは西暦1929年(昭和4年)。小原榮次郎が東京日本橋人形町に中国雑貨を扱う京華堂を開いた時期か、あるいはまだ中国で仕事していた頃かもしれません。
中国江南の地方紙の21面に載った小さな記事ですが、簡潔な文章の中に今と変わらない往事の蘭展の活況が思い浮かびます。
展示された品種はほとんどが日本に入ってきており、今も各地の趣味家の御棚や蘭展で香りを放っているものばかりです。

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コメント

想像して心惹かれます。株分けで増やし受け継いでいく場合、蘭の方が人より長寿の場合も多いのでは。京都の会では鉢の持ち込み可のあり方も素敵と感じます。

投稿: 雨天 | 2018/02/26 14:38

こんな小さな記事をよく見つけ出したものだと感心しましたが、
この新聞、中央の横に倒した小説の広告もなかなか面白いですね。。

投稿: 中国蘭迷 | 2018/02/26 22:07

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