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くるい咲きの小打梅

見覚えのある方もあるかもしれませんね。
先日ネットオークションで入手した「小打梅」です。
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花の拡大です。捧心は蕊柱と癒着して、舌も細く受けた如意舌になっていて「殭開(キョンシー咲き)」と言ってもよいかもしれません。
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でも、外3瓣の形と舌の紅点は「小打梅」の面影を残しています。
出品者に聞いてみたところ、こんな咲き方をしたのは今回初めてで、いつもは普通の小打梅で咲いているとのこと。多分、固定したものではなく、地下で花芽ができる時期に植え替えとか薬害など変な影響を受けた、今回かぎりの一過性の狂い咲きだろうと思われます。  

こちらは以前、我が家で普通に咲いた小打梅です。
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小打梅はこの花を見つけた二人がケンカして奪い合ったという名前の由来の通り、咲き始めはすごくいい花です。でも咲いてから日数が経過すると2枚の捧心の間がパカッと開いて(古書には「天蓋が開く」と書かれています)、咲き初めとは見違えるほど下品になってしまうのが欠点です。
先の、凝って咲いた「小打梅」を私が入手したのは、こんな花型が気に入ったというわけではありません。捧心の付け根がもうちょっと軽く、ちょっとだけ癒着する程度に収まって、その性質が継続してくれたら、最後まで型崩れしない小打梅に変化するんではないかとの淡い期待を持ってのことなのですが・・・・

PS
《蘭蕙小史》に載っている品種で、いくつか今伝わっている花とは似ても似つかない写真があります。永い歴史の中で間違って違う品種と入れ替わってしまった可能性もありますが、
例えば「鶴市」の写真など、ひょっとしたら、今回の凝って咲いた「小打梅」のような咲き方をしたものではないかと私は想像しています。
もしそうだったら、巻頭にある朱文字の読者への呼び掛け文にあるように、《小史》甲子集、乙丑集・・・が発刊されていたなら写真は差し替えられ修正されていたでしょうが、残念ながら癸亥集(中華民国12年=1923年集)のみに終わっています。

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コメント

以前他の品種で同じように咲いたことがあります。
昆虫に話が逸れますが、ノコギリクワガタのオスでは同じ種で成虫になるまでの栄養のバランスでアゴが牛の角のように曲線を描いて立派になるものと、まるで別種のように短長な弱々しいアゴになるものに別れる現象に似てると思うんです。
栄養が整わず、遺伝子の設計図通りに体や、花を形成出来ないときに、それぞれの種として最低限の形を選ぶのではないでしょうか??(長っ!)

投稿: ユンナン | 2018/03/02 15:43

だから蘭迷さんの言うような、たまたまそういう咲き方をした年に記録を残されてしまった品種や、そういう咲き方をしやすい品種はそれが本咲きとして記録されてしまったものもあるんでしょうね!(これで終わり!)

投稿: ユンナン | 2018/03/02 16:01

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