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「天興梅」と「天興梅?」と「円良梅」について

・             2012宁波兰花博览会报告(番外の1)

今年の2月、寧波の全国展に行った私の最大の目的は実はいくつかの老品種について中国春蘭の本場である江浙地方においていったいどうなってるのか確認したかったからでした。そのひとつが「天興梅」。
以前、東京ドームで出品された故大江氏の「秦梅」の画像をこのBLOGに出したところ、中国のネット上に牟氏が紹介され、それについて「天興梅の円良梅咲きしたもんじゃないか!?」とか「西湖梅だ」とか議論を呼び、それから私もこのよくわからん花について追っかけているわけです。
その後、日本でも各地で「天興梅」、「秦梅」、「西湖梅」、「天興梅のニセモノ」、・・・いろんな名前で伝わっていることを知り、いくつか自分でも集めてこの数年ながめているところです。

寧波蘭展の展示会場と交易区で見たいくつかの花の画像を紹介します。
数字の右はラベルに表示されていた名前です。(兴は興の簡体字です。)
     ① 天兴梅          ② 天兴梅            ③ 天兴
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「天興」のラベルが付いている花のうち、昔からこれが天興梅だと言われている咲き方をしているのは①の株だけで、②~⑤はいわゆる「円良梅」咲きでした。
・     ④ 老天兴          ⑤ 天兴(変種)         ⑥ 圓良梅
20120218ningbolaotianxing20120218ningbotianxingbianzhong20120218ningboyuanliangmei
驚いたことに「円良梅」の名札がついている株は「天興梅」と「圓良梅」と咲き分けていました。左後ろの花も棒心が若干左右で硬軟咲き分けています。後ろから見ると苞衣は「天興梅」咲きすると肉彩がなく、「圓良梅」咲きすると厚く緑色になっていて、我が家で「天興梅?」が咲き分けたときの特徴と同じです。
私の見たところでは②から⑤までは同じ品種に見えますし、⑥も同じではないかと思います。それぞれ中国で残っていたものか、それとも海外からの里帰り品なのかはわかりません。

「円良梅」という品種については

《蘭蕙宝鑑》 関文昌・朱和興編著 2002年 杭州出版社  によれば
Yuanliangmei
「1996年3月、浙江省嘉善県の張元良という医師が杭州の花鳥市場にて、嵊県の蘭農の露店(地摊)で見い出し入手した。1998年以後毎年花を着け、朱和興が「圓良梅」と名付けた。」とのことです。
《蘭蕙宝鑑》の花の写真を見ると色合いや形、とくに細い三角の舌が長く突き出す特徴など私の持っている「天興梅?」と同じように思えます。
日本では「天興梅?」は90年代よりはずっと昔から北陸のあたりでは存在したそうですから、「圓良梅」は山採り新種ではなく文革のどさくさの中で札落ちになっていた老品種ではないかなと想像します。

結局、よくわからんままなのですがあちらでの実情は少しわかりました。

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コメント

円良梅の出所や天興梅との関係など実情はよくわかりました。ありがとうございます。
違いが判ることは楽しいことではありますが、さらなる楽しさを得られること 期待しています。

投稿: suzuka | 2012/04/06 08:21

こういうのはどう混乱しているのか実情を知るのを楽しむ程度にとどめて、
焦って結論を急がないようにしたほうがいいように思います。
やれ本物はこれ、あれはニセモノ・・・と言う話になるとかえってまた混乱することになりかねません。

投稿: 中国蘭迷 | 2012/04/08 07:18

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