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秋の植物園

朝から府立植物園に行ってきました。        
今、紅葉/黄葉もちょうど見頃ですごくきれいなのだけれど・・
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実は今日の目的はモミジではなくて・・・
小野蘭山没後200年を記念して《大森文庫展 - 本草の遺芳 - 》という展示をやっててそれを見るためでした。
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展示されている80点近くの本草学・植物学・園芸の古典籍資料はすべてガラスケースに入れられていて、残念ながらページをめくることはもちろん、写真撮影もできませんが、息をのむようなものばかりでした。
リストは次のとおりです。 

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昔、中国から本草学(医学)が伝わり、書物に書かれている薬草が日本にある植物のどれにあたるか同定するための研究から始まり、薬草だけでなく広く博物学へと発展し、さらに戦争のない平和な時代が続いた江戸期には《草木錦葉集》とか《珍品草木写真》とか茶席の花や相当マニアックな趣味園芸へと広がっていった歴史がよくわかります。
小野蘭山のもっとも有名な著作は《花彙》(1765刊)でしょうがその自筆彩色原稿本、しかも刷り物としては未刊の草部巻6,8,9も見ることができました。
No.32の《本草記聞》は蘭山の《本草綱目》の講義録で行間にぎっしり後からの書き込みがあったりメモが添付されていたりして、200数十年を経て本人の息づかいが伝わって来そうな資料です。
No.23の松岡恕庵著《怡顔斎蘭品》は「蘭」と名の付く植物を採り上げて考証したもの。これは私も本物を持ってます。松岡恕庵は蘭山の師匠にあたるそうです。
とにかくすごい資料ばかりで、中には虫食いで触るとぼろぼろになってしまいそうな物もありましたが、いつか電子ファイル化して自由に閲覧できるようにして欲しいものです。知り合いの植物園職員に言ったら「そうしたいし痛んでいるものは裏打ちして修復もしたいけど予算が・・・ねぇ~」と言ってました。

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コメント

いつか電子ファイルで・・・・
大分寒くなってきました。電子ファイルと言えば、平成9年頃、富山県立図書館に勤めていました。大リニューアル工事を担当したのですが、その際に電子ファイル化に着手しました。漢方医学に造詣の深い越中富山藩に伝わる古文書などです。その中の一つ「本草通串」をご覧下さい。
ここ、  http://www.lib.pref.toyama.jp/gallery/collection/intro.aspx  です。
楽しんでください。

投稿: 蘭翁 | 2010/11/28 23:56

annoyannoyannoy興味深い題が並んでますが、、
今時のshadowが見ても嫁無いのではeyeglass

投稿: ル | 2010/11/29 00:00

>「本草通串」
さっそく見せていただきました。ありがとうございます。
そうそう、こんなふうに見られるようにして欲しいんですよね。
富山は本草関係の本や園芸書も多いんでしょうね。

電子ファイル化、やらせてくれたら私だったら無給でもやるんですけどね^^

投稿: 中国蘭迷 | 2010/11/29 00:18

>嫁無いのでは
この手の本、絵入りが多いんでまず絵本として見たら楽しいです。
《花彙》の手書き彩色原稿本、刷り物よりずっと精緻できれいでした。
文章は昔の人のは漢文で書かれたものが多いですが、詩とか文学・思想書なんかと違って植物関係のは漢字の拾い読みでけっこうなんとなく判るものです。
オランダ語とかフランス語のはさっぱりわかランかった。。

投稿: 中国蘭迷 | 2010/11/29 00:29

>無給でも・・・
そうなんですが・・・、当時は電子化の技術も今ほどではなく大変でした。
ただ、大型の図版や地図の撮影はなかなか困難なんです。今はどうなのかは知ラン。

投稿: 蘭翁 | 2010/11/29 00:58

蘭翁さんgoodよい仕事してますね!! 非常に興味深い資料がたくさん見られてありがたいことです。

投稿: ル | 2010/11/29 08:50

>よい仕事して・・・・
ル仙人から評価されては、、、翁も木に登るpigsweat01

投稿: 蘭翁 | 2010/11/29 22:24

>>無給でも・・・

ただし条件はコピーしたCDを1枚もらうこと。
それと昼ご飯と駐車場の無料券はほしいな・・

しかし、公立の図書館なんかがやる電子ファイル化は普通のスキャナとかではなくずいぶん高精細な機器で原盤をつくるんでしょうね。

投稿: 中国蘭迷 | 2010/11/30 23:29

それはもう・・・カラー版は完全にスタジオ撮影です。
古地図や古文書はそれ自身は歴史的資料なのですが公表できない文言があったりして・・・別の苦労もあります。

投稿: 蘭翁 | 2010/12/01 00:26

>・・・別の苦労

の方にも感震が・・・happy01

σ(^_^) も古文書類のスキャンなら時々やるのですが、中には触る度に崩れ落ちてしまう様な損傷の酷い物も多いので、誤って・・・shock
なんて経験あるのですが、、それだって立場によっては言えないでしょうね。
まあ、公立図書館が使うスキャナーならばそれは少ないでしょうが。

投稿: ル | 2010/12/02 17:55

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