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湖州花鳥市場の思い出

                 赤殻素との出会い

今から3年前、2007年4月のことです。
はじめて、宜興の九華展を見に行って、そのとき偶然お会いした牟氏の紹介で湖州では趙さんやそのお仲間と交流し、翌12日は上海に移動するのみ、午前中半日は時間がある。湖州ほどの規模の街ならきっとあるはず、タクシーをひろって「到花鳥市場!」郊外のまだ建設中の新しい花鳥市場に行ったのでした。
ほとんど盆栽や花卉草花の店ばかりでしたが歩いていくと、奥のほうに一軒花の咲いた九華が置いてある店がありました。
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「ちょっと見せてね~。只看看。可以ま?」
お風呂の椅子みたいなのに座ってなにやら植え替え作業をしていたおばちゃんは
「可以、どうぞ~」
ちらっとこっちを向いて、また一生懸命作業を続けます。
地べたに並べてある九華はみんな普通のジジババだったけど、棚の上に逸品や老十円などの名品に混じって、「赤殻素」と名札のついた細葉で巻葉の九華が目にとまりました。

花は着いてなかったなかったけど、葉姿がすごくいいので
「ちょっと、おばちゃん、この蘭・・・」というとおばちゃんは作業を中断して立ち上がって
「あんた~、お客さんだよ~ ・・・」と裏から老板を呼んで来ました。
「老板、これ、どんな花咲くの?」
となりの「麻殻素」と名札が付いた花を指して「これと差不多だ」
「麻殻素」は葉姿もそれほどでもなく、花は捧心が思いっきり万歳していてこれはほしくない。
でも花のない「赤殻素」の葉姿は見れば見るほど気に入って
「なんぼ? 怎么卖?」と聞くと「250元/1苗」と老板、
素心は条100元くらいが相場だと中国人の友人から聞いていたので「一百!」というと
「アホいうな、これはそんなんで売れるか!」
「ほしいけど銭ない」と財布の中見せたら「じゃあ200元でいいわ」ということになって、6条1200元(約18000円)で交渉成立。
鉢から抜いて新聞紙で包んでくれました。水苔で根を巻いたりとかなくて裸のまま包むだけです。あとで自分でティッシュを濡らして根を包み直しました。植えてあった黒い用土は普通の泥ではなくボクボクした水はけは良さそうな土でした。根もよくできていました。(上右の写真)
鉢から出しながら、「おめ、標準語があんまり通じんけど、どこのモンだ?広東かどっかか?」
中国の旅も5日目くらいになるとだいぶなれて、しゃべるのも日本語(九州なまりの関西弁)を7割くらい混ぜながらまくし立てていたので、それにこの辺まで日本人が来ることはあまりないのか、外人だとはばれなかったようです。
テーブルの上に蘭の雑誌が置いてあったので「これも売りモン?」と聞くと「そうだ」。数冊買うと財布の中はもう100元とちょっとになってしまいました。
そのうちの1冊をページをめくると「これオイラだよ」と老板、湖州の九華の自生地の状況を数ページにわたって紹介した記事の筆者は目の前の老板その人でした。

その後、3年毎年花を付けていますが、細軸で花形もけっこう好くて、金おう素に匹敵するいい素心だと思っています。「赤殻素」とか「麻殻素」というのは銘ではなく“蕾のときの鞘殻が赤い素心花”という意味で要は赤茎の素心のこと。九華ではときどき有るようです。
.    ↓ 赤殻素の蕾(4/8撮影)              ↓ 4/19撮影
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コメント

お早うさんです。何故か早く目が覚めて、、、
「赤穀素」の話、面白かったです。花茎が細い赤軸の素心で葉姿が良い・・・・あと2~3年で本咲きですね^^。

投稿: 蘭翁 | 2010/04/23 06:30

蘭翁さま:おはようございます。
なんか、また寒くなってきて、九花の蕾の伸びちょっと心配ですね。
20℃以上になれば一気に動いてくれるんですが・・・

この赤穀素はもうこの鉢で丸3年、10条ほどになっていますし、こんなもので本咲きなんではないかと思います。

投稿: 中国蘭迷 | 2010/04/23 08:11

赤穀素の由来面白く読ませていただきました。
中国でのやりとり楽しいですね。
私は未だ、杭州、温州、成都、昆明、大理の都会での蘭屋さん、花鳥市場でのやりとりの経験と大理旧市街露天の経験だけですが、通訳無しでのヤリトリが特に楽しかったです。
九花の時にも行ってみたいです。

投稿: kumasan | 2010/04/23 10:08

「赤穀素」についての思い出話、そのときの風景が見えるように興味深く拝読させていただきました。中国語の会話も面白かった、蘭迷さんの中国語会話力もすごいですね。この素敵な蘭を見て、この素敵な思い出が浮かんでくるでしょうね。

投稿: つぼみ | 2010/04/23 10:23

赤殻素(セキカクソ?セッカクソ?)読み方は?

上のは蜜が出て軸が太く『九花』風だけど、寒蘭みたいで好き。
梅弁より竹弁の方が良く見えるのは(松竹梅)先入観なのかな。
「こんどまた有ったらたくさん買ってきます」に期待大ですheart04happy01

投稿: ル | 2010/04/23 12:25

>読み方は?

わたしは「ち~か~す~」と読んでますけど日本語ではどう読んだら正しいんでしょうね?「あかからす」???
上のは蜜が出てルのは下の写真の赤殻素のつぼみ時代、4/8(左)と4/15(右)の時点の状態です。まだつぼみが小さいから花茎がちょっと太く見えますね。。

投稿: 中国蘭迷 | 2010/04/23 12:59

chick カラスの嘴に見立てると「赤ガラス」でも良さそうだけど、
現地の呼び方に近いのが「チ~カ~ス~」ならばその読み
も併記すべきかも confident

投稿: ル | 2010/04/23 14:34

つぼみさん:
私の中国語会話力、ほとんど聞き取れてないし、ちゃんとしゃべれてないのですけど、蘭のこととなると会話が成立するから不思議です。お互いにわずかに聞き取れる単語をもとに想像力で補ってるんでしょうね。
こういうときって、正しい中国語をしゃべろうとするより、わからないところは日本語チャンポンでもいいから一生懸命しゃべったほうが通じるように思います。

投稿: 中国蘭迷 | 2010/04/23 19:54

kumasanさん:
ずいぶんあちこち、駆けめぐってられるんですね。
この地名からすると全国展はかかさず・・!?
九華は一花の落ち着いた雰囲気とも奥地蘭の華やかさとはまた全然ちがいますね。
本場の九華展は200~500鉢並ぶんで迫力がすごいです。圧倒されます。

投稿: 中国蘭迷 | 2010/04/24 07:07

蘭迷さんおはよう御座います、今年の重慶は参りませんでしたが温州、成都の全国大会には行きました、来年は2月(?)の昆明全国大会か折江省の大会のいずれかに行きたいです。
来年の九花大会は何処で行われるのでしょうか、上海から行きやすい場所なら行きたいです

投稿: kumasan | 2010/04/24 10:13

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