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蘭花の精

ル仙 : こんなのeyeもありますよ^^
Lanhuazhijingling_3
支那漫談
   松村梢風 著
   改造社  昭和12年 発行
   定価 上:壱円五拾銭,下:壱円六拾銭

3年ほど前に京都駅前のデパートで行われていた古本市で見つけた本です。
上下7000円の値段にはだいぶ迷いました。

手にとってパラパラめくってはまた戻したりを5,6回繰り返した末に買いました。
蘭花については表紙の画のみで中には記載はありません。

蘭についての記載はないのですが、表紙の画が気に入ったのと、昭和12年というと小原榮次郎がさかんに中国蘭を日本に紹介し活躍した時代であり、そのころの中国の様子が書かれているので読んでみようと思ったわけです。

BLOGにアップするについてはちょっと躊躇するものがあります。
この私のBLOG、中国からのアクセスが毎日5~6%あり、
この本の題名の「支那」という文字は中国人にとっては不愉快な言葉らしいからです。
元来は「支那」は英語のChinaと同根であり、昔の中国の呼称「秦」がインドに伝わったのち仏教とともに梵語で逆輸入され、その後「唐」「明」「清」といった王朝や政権の変遷を越えた呼称となったそうです。
その辺のことはここに詳しいので興味のある方は読んでみてください。
鉢についていうときは“支那鉢”というと侮蔑どころか、古色古香、風雅な趣のあるものにしか言わないように思います。
とはいえ、今でもネット右翼などのあいだでは確かに「支那」「朝鮮」を差別、侮蔑の意味を込めて使ってるのも事実だし、本来は好い言葉なのに使いにくいのは残念なことです。言葉がコミュニケーションの道具で有る以上はお互いに理解できる言葉かどうか慎重に選ぶ必要があります。

さてこの本の著者松村梢風はその序に
「支那と日本は現在戦争をしているが、この戦争は一時的である。支那と日本が永久に戦わなくてはならない理由は何もない。(中略)物事は一方的に考えるよりも相対的に考える方が科学的であり、且つ紳士的である。私達は支那と良き友人であるためにもっとよく支那を理解したいものである。
私は浅学非才の一文士で、あへて支那研究者や支那通を僭称する勇気はないが、元来支那が好きであるために海を渡ったことも十数回に及んだ。そして人は支那を謎の国だとか不可解だと云うが、決してそうではないことだけを会得した。(中略)本書には支那の善いところも、悪いところも、面白いところも、詰まらないところも、美しいことも、醜いことも一切合切ふりこんだつもりである。(後略)」
と書き彼が体験した当時の中国の様子を紹介しています。

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コメント

『蘭の精』を語る??

具体的の誰か(美女)を「蘭花精」に見立ててしまうと、蘭の膨大な情報・知識もトレードマーク的イメージも当然のように期待・要求さっれてしまうので、、無理がある。
一概に語らず種類を限定して「九華の精」「春蘭の精」「丘北の精」・・・のように細分化が必要・・・それぢゃインパクト弱いけど thinksweat02

『支那』は『中国』よりも豊かで美しいという印象があったのですが、PCの漢字変換でも出てこないので不思議に思っていました。まさか「蔑称」扱いされていたとはねbomb

投稿: ル | 2009/06/29 20:44

「支那」についてそんなことがあったのですか?

この美女、、撮影させてもらった画像を保存してあります。

投稿: そんちょ | 2009/07/02 15:44

ル さんの格調高きコメントにビックリして蘭翁ごときは論評を差し挟む余地もありません。ただ、あまり細分化することもないような気もします。「洋蘭の精」「東洋蘭の精」「野生蘭の精」ぐらいでいいのでは・・・・
私たちは東洋蘭の世界に浸ってますのでわざわざ「東洋蘭の精」と言わずとも「蘭の精」でいいような・・・・あれっ「論評」になってしまった(失礼)ゴメンdash

投稿: 蘭翁 | 2009/07/02 23:57

>蘭花の精は
実は一株一株にいるのです。。
蘭花の精がご機嫌だと葉っぱも元気でみずみずしくてよく花が咲いてくれます。
どっかに行ってしまうと 蘭枯れちゃうーー。
蘭栽培は蘭花の精のごきげん取りなのです。

投稿: 中国蘭迷 | 2009/07/03 08:00

>実は一株一株に・・・・
納得です。けだし名言。

投稿: 蘭翁 | 2009/07/03 23:34

『支那漫談』の著者松村梢風という人について調べたら
清朝王女川島芳子を取材し、小説『男装の麗人』の著者でもあることが判った。
ということは李香蘭ともきっと接点はあったはず。。
村松梢風-Wikipedia
〈小説で芳子のスパイ行為をことさら誇張して描いたため、戦後芳子が漢奸裁判にかけられた際に小説が証拠として扱われ、芳子を死刑に追い込んだんだという批判がある〉とのこと。
『本朝画人伝』の作者で大の猫好きでもあったそうなのでル仙とは気が合うかも..

投稿: 中国蘭迷 | 2009/07/04 07:46

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