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オマケの写真

 《蘭華譜》の元版(S12年発行)にはさまっていた写真です。
S41年の復刻版はすでに持っていたのですが、帙がボロボロになったこの本が復刻版の半額ほどで出てたので即買い求めました。私は巻の1(1華)と巻の2(9華)しか見ないので長いこと気づかなかったのですが、帙を修理に出そうかと思って巻の3(寒蘭)を取り上げてはじめてこの写真を見つけました。
 余胡蝶の写真の裏には〈昭和14年春開花〉と書いてあります。黒崎氏の《東洋ラン・花物》には〈昭和17年頃蘇州の余氏が秘蔵していたものが、某氏の手を経て日本に渡り、当時、海軍主計少尉の水野氏にはいり....〉と書かれてありますがもう少し早く渡来していたようです。また寰球荷鼎の裏には〈昭20.2.28写 圓辯デ丁度九華ノ蓋字ノ花ノ様デス〉とあります。この花は戦後周恩来首相から松村謙三氏に贈られた話が有名ですが戦前に一度渡来し、絶種したということでしょうか?あるいはこの写真を撮った人は中国在住の日本人だったのか?

photo1photo2photo3

こんな本が古本屋に出るのは持ち主が手放すわけはない、おそらく亡くなられて遺族が処分されたのであろうと想像します。
いったいどんな人が持っていたのか?その人の育てていた蘭は無事に誰か大事にしてくれる人か商売人に渡ったのか...?
古本は書き込みがあったり、こんな写真や今は存在しない蘭屋さんの領収書がはさまっていたりして、前の持ち主やその時代についてあれこれ思いを巡らすのもおもしろいです。


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コメント

初めてコメントさせていただきます。
貴重な写真のご披露ありがとうございます。

蘭華譜は、杭州寒蘭の記述あり、端秀荷の記述ありで、奥深い本ですが、こんなすごいおまけ付もあるのですね。
今後とも期待しています。ちなみに「浮生六記」の中の蘭についての記載は、ご存知ですか?

投稿: 鈴木 | 2005/09/30 02:32

鈴木様 コメントありがとうございました。
「浮生六記」、検索で調べたら岩波文庫であるとのことで昨日さっそく本屋さんに行って買ってきました。まだ巻1閨房記楽の途中ですが心根の優しい美しい文章ですね。舞台の蘇州の滄浪亭のあたりは路地裏まで歩いたことがありますので作者との芸夫人の暮らしぶり、睦まじいやりとりが目に見えるようです。

投稿: 中国蘭迷 | 2005/10/01 20:19

浮生六記を早速お読みいただいているとのこと、ありがとうございます。ずいぶん昔に買い求め、折に触れて開く愛読書です。。きっと忙しいお仕事の間なのでしょうが、滄浪亭の付近をご存知とのこと、誠にうらやましい限りです。
今日私たちが楽しんでいる中国蘭の観賞は以前蘭迷様がお書きになったとおり黄山谷のころからなんでしょうね。偽蘭などと野暮を言わずに、華北では知られていなかった美しく香りよい花を見出した宋の文人に感謝いたしましょう。そして、中国人が本格的に蘭に親しむようになったのは、多分南宋のころからではないか、と私は想像しています。
青木正兒迷陽道人(なんとなく蘭迷さんと似ていますね)の本も昔から好きで見かけると買い求めます。蘭関係ではありませんが「華国風味」(岩波文庫)も絶品です。江南の空気が伝わってくるようです。

投稿: 鈴木 | 2005/10/02 20:55

 鈴木様 「華国風味」も捜して読んでみたいと思います。ありがとうございました。

老十円?→瑞梅!? ( 2005.10.5修正 )

投稿: 中国蘭迷 | 2005/10/02 23:52

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